【ヤマハ】全日本モトクロス選手権 IA1 富田俊樹選手が最高峰クラスで2011年以来となるチャンピオンを獲得 

【ヤマハ】全日本モトクロス選手権 IA1 富田俊樹選手が最高峰クラスで2011年以来となるチャンピオンを獲得

2022年10月30日(日)、埼玉県のオフロードヴィレッジで全日本モトクロス選手権の第6戦関東大会が行われ、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から「YZ450FM」でIA1に参戦する富田俊樹選手がヒート1で3位、ヒート2で2位とし、ヤマハ発動機株式会社にとって2011年以来11年ぶり、富田選手にとっては初となる最高峰クラスのチャンピオンを獲得した。

また、第5戦九州大会でチームメイトのジェイ・ウィルソン選手がIA2のチャンピオンを獲得していることから国際A級のクラスでは二冠。さらに国際B級のライダーが参戦するIBオープンで「YZ250F」を駆る西岡蒼志選手がチャンピオンを獲得したことから、YZシリーズが全日本モトクロス三冠を達成した。

富田選手は2016年からAMAモトクロス選手権に参戦し、2020年、全日本復帰に合わせ「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」に加入。IA1に参戦し2年連続でランキング2位を獲得した。
2022年はEPS(エレクトリック・パワー・ステアリング)を搭載した「YZ450FM」で参戦。開幕戦の九州大会で両ヒートで優勝してスタートダッシュを決めると、15分+1周の3ヒート制で行われた第2戦は、ヒート1こそ転倒があり5位となるも、ヒート2では3勝目、ヒート3では2位と、ランキングトップをキープ。
続く第3・4戦は全4ヒートで表彰台に立ってリードを広げると、今季2回目となる3ヒート制で行われた第5戦九州大会で3連勝し、ライバルに77ポイントという大差をつけて第6戦に臨んだ。
その第6戦、土曜日の予選は転倒があり11番グリッド、ヒート1ではそのグリッドの影響もあり、1周目を7番手。しかしここから追い上げて3位としたものの、チャンピオンを争うライバルが2位に入ったことでヒート2に持ち越し。そしてヒート2は、チームメイトの渡辺祐介選手に先行を許したものの2番手でレースを進め2位でフィニッシュ。この結果、6大会14ヒートで優勝7回、2位4回、3位2回、合計13回の表彰台を獲得し、最終戦を残して富田選手のチャンピオンが決定した。

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富田俊樹選手談

「今年はヤマハで3年目、チームのおかげでYZは熟成が進み、自身もバイクへの順応性が高くなりました。また、メンタル面もトレーナーについてもらい、さまざまな展開を想定して準備してきたことが、今年の安定した成績に繋がったと思います。チャンピオンが決まった瞬間は、早くラクになりたかったという思いがあったので、何よりもホッとしました。その一方でヤマハ発動機にとっては11年ぶりとなる最高峰でのチャンピオンで、みんなが本当に喜んでくれましたが、その顔を見るのはやっぱりいいなと思いましたし、それを成し遂げたのが自分ということもとても嬉しく思います。
アメリカから帰ってきたことで速いと思われ、勝って当たり前と思われていた部分もある中で、なかなかチャンピオンに届かず苦しい思いをしてきました。それでも、支え続けてくれたヤマハ発動機とチーム、そしてスポンサーやファンの皆さんには感謝しかありません。最終戦も残っていますが、ノンプレッシャーなので、勝利でシーズンを締めくくりたいと思います」

増田智義監督談

「この関東大会の前に体調を崩し、今大会も予選で不運があり、富田選手は強いライダーではありますが、難しいレースで私自身もハラハラしていました。しかしチャンピオンを視野に、ここまで並々ならぬ努力を重ねてきていることを知っていたし、やってくれるだろうと思っていたのですが、3・2位と表彰台に立ってチャンピオンを決めてくれました。本当にリスペクトすべきライダーだと思います。
また、ライダーが100%の力を発揮できる環境を整える努力をチームとしては全スタッフでやってきたことがこの勝利につながったとも思っています。さらに今年はEPS(エレクトリック・パワー・ステアリング)の開発をしながらの戦いとなり、マシン開発とレース活動を並行して行うことで時間的な苦労もありましたが、それを乗り超えることでライダーもチームも、そしてマシンも強くなり、本当に皆が成長できたシーズンでした。
そしてファンやスポンサーの皆さんには、常にそのサポートでチームとライダーが輝ける場所を作ってもらってきましたが、ようやくチャンピオンという結果を届けることができました。最終戦も残っていますが、皆さんへの感謝を込め、皆さんのために走るので楽しみにしていてください」

参照元サイト

YAMAHA発動機株式会社

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