ヤマハ発動機、ロードレース世界選手権参戦60周年 ~60周年記念カラーの「YZR-M1」がカタールで初走行~
ヤマハ発動機株式会社は、1961年、二輪モータースポーツ世界最高峰のロードレース世界選手権(WGP)に参戦を開始し、2021年で60周年を迎えた。これを記念し、3月10日、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われたMotoGP公式テストにて、60周年記念カラーの「YZR-M1」を世界初披露し、開発ライダーのカル・クラッチロー選手が走行した。

「YZR-M1」に施したのは、1980年の500ccクラスに参戦したファクトリーマシン「YZR500(0W48)」をモチーフに、1964年から使用する白地に赤のラインを入れた伝統のカラーリング。参戦開始から60年、ライダーや先人たちのレースに懸ける情熱とチャレンジスピリットに敬意を表するとともに、原点に立ち戻り、これからもチャレンジを続けるという同社の強い決意が込めている。
2021年は、まもなく開幕する予定のMotoGPに2チーム4人のライダーが出場するほか、世界中のレースに多くのヤマハチームが参戦し、勝利で世界の人々と感動の共有を目指す。
ヤマハWGP参戦60周年スペシャルサイト
https://global.yamaha-motor.com/jp/race/wgp-60th/
PF車両ユニットMS統括部MS開発部長 伊藤洋コメント
「60年という長きにわたりロードレース世界選手権に参戦を続けることができたのは、ファン、スポンサーやサプライヤーの皆様のサポート。そしてともにレースを戦った多くのライダーや先人による絶え間ない挑戦によるものです。心より感謝申し上げます。昨年来、新型コロナウイルス感染症が猛威をふるい、世界が大きな影響を受け、現在も厳しい状況が続いています。
そうした中、今年2月に当社は、2022年から2026年までの5年間、MotoGP世界選手権への参戦継続を発表しました。60周年記念カラーのYZR-M1も、節目として先人たちの足跡を振り返るだけではありません。先人に負けない情熱を持ち、モータースポーツの力を信じ、世界中に感動を届けるという決意の表れです。2021年のヤマハにぜひご期待ください」
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スズキ、MotoGPの2021年シーズン参戦体制を発表
スズキ株式会社は、二輪車レースの最高峰「FIM※1ロードレース世界選手権(MotoGP)」のMotoGPクラスに参戦する、Team SUZUKI ECSTAR(チームスズキエクスター)の2021年シーズン参戦体制を発表した。

2020年シーズンMotoGPクラスでチームチャンピオンを獲得したTeam SUZUKI ECSTARでの参戦は、2015年の復帰以来7シーズン目となり、同じくライダーチャンピオンを獲得したジョアン・ミル選手(スペイン)と、年間3位のアレックス・リンス選手(スペイン)の2名体制で参戦する。
参戦車両は直列4気筒エンジン搭載の「GSX-RR」で、優れた総合性能と二人のライダーとのマッチングをさらに向上させた。また、2021年モデルは「モンスターエナジー」のスポンサーロゴが入るカラーリングを採用した。
2021年シーズンは、3月28日の初戦カタールGPを皮切りに、11月14日の最終戦バレンシアGPまで、日本GP(10月3日)を含む世界17カ国で計19戦※2開催される。
スズキは、タイトル防衛に向けて、2020年シーズンの優勝2回、準優勝5回を含めた11回の表彰台獲得を上回る成績を目指す。
MotoGPへの参戦を通じて、表彰台を常に狙えるマシンの開発をさらに強化していくとともに、商品へのフィードバックを行うことで、スズキファンの皆様の期待を超える、より魅力的な商品の開発を進め、ブランドイメージの向上を図る。
※1 FIM(国際モーターサイクリズム連盟)
※2 2021年3月8日時点の暫定。
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MotoGP世界選手権 PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamが2021 年のチーム体制を発表
「PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team」が、2021年3月1日にオンラインチーム発表会を開催し、フランコ・モルビデリ選手、バレンティーノ・ロッシ選手らが登場するとともに、新しいカラーリングをまとった2021年型の「YZR-M1」を紹介し、3シーズン目となるMotoGP世界選手権に向けてスタートを切った。

発表会では、セパン・インターナショナル・サーキットのメインパートナーであるPETRONASをはじめ、チーム代表のラズラン・ラザリ、チーム・ダイレクターのヨハン・スティーグフェルト、チーム・マネジャーのウィルコ・ズィーレンベルグが参加し、ライダーとチームの詳細を説明。
昨年、チームは合計6回の優勝など、インディペンデント・チーム・ランキング1位と、総合のチーム・ランキングで2位を獲得。またモルビデリ選手がランキング2位とし、トップ・インディペンデント・ライダーとなり、大きく飛躍を遂げた。
この成功を2021年も継続するためチームは、モルビデリ選手に加え、チャンピオンシップ獲得のための豊富な知識とポテンシャルを持ち、大きな活力を与えてくれるロッシ選手を迎え、間近に迫った開幕戦に向けて士気を高めている。そのロッシ選手は、PETRONASの最新ロゴが入ったファクトリースペックの「YZR-M1」、モルビデリ選手はAスペックの「YZR-M1」で出場する。

ラズラン・ラザリ談(チーム代表)
「Petronas Yamaha Sepang Racing Teamが、マレーシアとPETRONASを代表しMotoGPという世界レベルのステージで3年目のシーズンを迎えられることを誇りに思います。間近に迫った新シーズンを非常に楽しみにしており、モルビデリ選手とロッシ選手が活躍できることを期待しています。モルビデリ選手は、昨年の成績をさらに伸ばすシーズンとなり、ロッシ選手については、この新しいチームが、彼の才能と専門的な知識を生かすための最良の場になることを願っています。私たちはMotoGPに参入して以来、多くの好成績を含め様々な素晴らしい経験をしてきました。これはPETRONASとYAMAHAがチームを強力に後押ししてくれたおかげと感謝しています。2020年は本当に素晴らしい1年でしたが、そのなかでも、さらに改善・改良できる部分があると感じています。今シーズンもまた厳しい戦いが予想されますが、私たちは懸命に二人をサポートし、彼らが活躍できるように努力していきます」
ヨハン・スティーグフェルト談(チーム・ダイレクター)
「昨年までに培った自信とプライドとともに、今は新シーズンの開幕を楽しみに待っています。しかしライバルたちも立ち止まっていたわけではなく、私たちも常に前に進み続けなければなりません。チーム発足以来、2年間にわたり、私たちはMotoGPで素晴らしい成績を残してきましたが、決してパーフェクトではありませんでした。そのため、このオフシーズンには全面的な見直しをしてきましたが、ライダーたちは、素晴らしいポテンシャルを持っており強いチームになっています。目標は年々高くなり、同時にポテンシャルが高まっているのです。全カテゴリーで同日に優勝することが私たちの夢です。非常に難しいことですが、不可能ではありません」
タン・スリ・アズマン談、(セパン・インターナショナル・サーキット・チェアマン)
「Petronas Yamaha Sepang Racing Teamの歴史を振り返ってみると、そのなかには非常に大きな成功がありました。私たちはマレーシアから世界の舞台へ、メカニック、マネジメント、パートナー、ライダーをお送り出してきたのです。そしてこのチームが強く純粋なマレーシア人がマネジメントするマレーシアのチームであることを誇りに思います。さらに2021シーズンに向けて自信を持っており、大きな希望を抱いています。セパン・インターナショナル・サーキットに関わる全員が、エキサイティングかつチャレンジングなシーズンに期待しています」
ダティン・アニータ・アズリナ談(ペトロナス・グループ戦略コミュニケーション、シニア・ゼネラル・マネジャー
「SRTとの技術的パートナーシップは、弊社の液体テクノロジー・ソリューション分野における研究開発の能力を高めてくれました。また弊社がPetronas Yamaha Sepang Racing Teamの成功に貢献してきたことを誇りに思っています。チームは2019年と2020年にベスト・インディペンデント・チームに輝き、またモルビデリ選手が昨年、ランキング2位を獲得しました。新しいチームにとって、この成果はまさに並外れたもので、メンバーに加われたことをうれしく思います。2021シーズンに向けてチームがこれまでと同様、情熱を持って挑もうとしていることに期待は高まるばかりです。PETRONASは今後もチームをサポートし、ともに限界を越えるためにプッシュし続けます」
フランコ・モルビデリ選手談(PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team ライダー)
「PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamで3年目のシーズンを迎えます。2021年型YZR-M1のカラーリングは、これまでと似ていますが、変わったところもあります。また、ロッシ選手がチームメイトとなりましたが、二人にとって素晴らしいシーズンになることを期待し、そうなることを願っています。個人的には、人間として、ライダーとして、アスリートとしての自分を向上し、さらに上を目指します。昨年はとても速く、何度もいいレースをして好成績も獲得してきましたが、それでもなお、昨年を超えるための努力を続けなければなりません。昨年より今年、今年より来年と成長し続けることが私の目標です」
バレンティーノ・ロッシ選手談(PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team ライダー)
「PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamの一員になれたことを誇りに思います。これは私にとって新たなチャレンジです。非常に若いチームですが、ここまでの2年間で本当に強くなりました。また新しいマシンに会えてうれしいですし、マシン、レザースーツ、ヘルメットなどのカラーリングもとても気に入りました。2021年の目標は競争力を高め、優勝、表彰台を目指しランキングの上位となることです。チーム全員がこの目標の達成に集中しています。モルビデリ選手とは互いによく知った仲なので、かなり面白いコンビになることでしょう。誰もが高いモチベーションを持っており、シーズンの終わりにはともに最大限の成績を手にできるよう全力を注ぎます」
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「第11回[国際]スマートグリッドEXPO」Honda出展概要
Hondaは、2021年3月3日(水)から3月5日(金)まで東京ビッグサイトで開催される「第11回[国際]スマートグリッドEXPO」に出展する。
電動モビリティとエネルギーサービスを繋ぎ「自由な移動の提供」と「再生可能エネルギーの利用拡大」に貢献する「Honda eMaaS(イーマース)」の世界観や、Honda eMaaSを実現する電動化技術「Honda e:Technology」を搭載したさまざまな機器、その一つであり「移動」と「暮らし」の可能性を拡げる可搬型バッテリー「Honda Mobile Power Pack(モバイルパワーパック)」の活用事例を展示する。

<主な出展物>
Honda Mobile Power Pack e: Prototype

従来のモバイルパワーパックより電池容量を増大し、1.3kWh以上の大容量電力を貯蔵するリチウムイオンバッテリーのプロトタイプ。実証実験で得たユーザーの声を反映し、使いやすさとハンドリングの良さを徹底的に追求したボディーとハンドル形状になっている。さまざまなモビリティや機器の動力源として使うことを想定しており、2021年中の発売を予定している。
Honda Power Pod e: Prototype
モバイルパワーパックの充電・給電器のプロトタイプ。
モバイルパワーパックとの組み合わせにより、非常時の電源、家庭内や屋外での電源として利用が可能。2台を並列運転させることで、より長時間の電力を得ることができる。
Honda Mobile Power Pack Exchanger e: Prototype
複数のモバイルパワーパックを同時に充電し、貸出できるバッテリー交換ステーションのプロトタイプ。街中に設置し、電動小型モビリティ利用者などへ交換用モバイルパワーパックを供給することを想定している。また、余剰電力をモバイルパワーパックに蓄電することで電力利用の効率化にも貢献している。
Honda Power Storage e: Concept
モバイルパワーパックを家庭用の蓄電池として使うシステムのコンセプトモデル。モビリティ用途に適さなくなったモバイルパワーパックの二次利用方法も想定した提案。
GYRO e:(ジャイロ イー)市販予定車
モバイルパワーパックを動力源とする、バッテリー交換式のビジネス用電動三輪スクーター。配達に便利な大型・低床のリアデッキを採用しており、今春の発売を予定しているモデル。
GYRO CANOPY e:(ジャイロ キャノピー イー)市販予定車
モバイルパワーパックを動力源とする、バッテリー交換式のビジネス用電動三輪スクーター。雨や埃など天候の影響を受けにくい大型フロントスクリーンとルーフを装着しており、今年の夏に発売を予定している。
Honda e
これまでのクルマにはない魅力を追求するとともに、EVの本質を見つめ、柔軟な発想で、未来を見据えてつくりあげた都市型モビリティ。新しい時代になじむシンプルでモダンなデザインと、力強くクリーンな走りや取り回しの良さ、多彩な先進機能を搭載し、移動と暮らしをシームレスに繋げる生活のパートナーとなることを目指したモデル。
Power Exporter 9000
電動車両(FCV・BEV・PHEV)から電気を取り出し、最大9kVAを出力することから、大型電気製品からパソコンなどの精密機器まで、さまざまな電気機器に電力を供給することができる可搬型の外部給電器。
LiB-AID(リベイド)E500、LiB-AID E500 for Work
LiB-AID E500はHonda独自の正弦波インバーター技術による高品質な電気の供給が可能な最大出力500W(VA)のハンディータイプ蓄電機。LiB-AID E500 for Workは、電気設備の点検業務等のさまざまな業務での使用に最適な仕様を施した業務用蓄電機となっている。
E-AUTO(イーオート)リキシャ(TORK Motors社開発モデル)
モバイルパワーパックを動力源とする、バッテリー交換式の電動三輪タクシー。バッテリーシェアリングの事業化を目指し、インドで実施中の実証実験で使用しています。実証実験パートナーであるTORK Motors(トルクモータース)社が開発したモデル。
さらに、会場内の別ブースでは、トヨタ自動車株式会社と共同で実証実験を行っている移動式発電・給電システム「Moving e(ムービングイー)」も展示。
「第11回[国際]スマートグリッドEXPO」開催概要
主催者:リード エグジビション ジャパン(株)
開催日程:2021年3月3日(水)~5日(金)
会場:東京ビッグサイト 西展示棟1階
スマートグリッドEXPO公式ウェブサイト
参照元サイト
欧州での電動二輪車および小型電動モビリティを対象とした交換式バッテリーコンソーシアムの創設に合意
Hondaは、KTM AG、Piaggio & C SpAおよびヤマハ発動機株式会社とともに、電動二輪車および小型電動モビリティ※の普及を目的とした、交換式バッテリーコンソーシアム(以下、コンソーシアム)の創設に合意した。

※欧州連合(EU)でのUNECE規格に基づく車両区分で、Lカテゴリーに属する電動二輪車、三輪、四輪を対象
今回のコンソーシアム創設合意は、パリ協定および欧州域内におけるモビリティの電動化の加速が背景にある。コンソーシアム創設に合意した4社は、標準化された交換式バッテリーシステムにより、小型電動モビリティの普及および、より持続可能な交換式バッテリーのライフサイクル管理に貢献できると判断。
また、バッテリーの共通化により、航続距離の伸長や充電時間の短縮、インフラコストの低減や車両コストの低価格化が期待できると考えている。
コンソーシアムの目的は、小型電動モビリティ向けに交換式バッテリーシステムの技術仕様を定義すること。関連団体、各国、欧州、および国際標準規格化団体との緊密な連携により、欧州域内及び、国際的な共通規格の取得を目指す。
コンソーシアムは、2021年5月に正式設立を予定している。
本田技研工業株式会社 常務執行役員 二輪事業本部長 安部典明
「地球規模でのCO2削減に向け、特に欧州では電動化の取り組みが加速しています。電動二輪車の普及も期待されている中、普及のためには、航続距離・充電時間の課題解決等が必要であり、交換式バッテリーは有効策といえます。お客様の使い勝手を考慮すると、交換式バッテリーの標準化や交換式システムの普及が必須であり、欧州でのコンソーシアム設立に4社で合意しました。
Hondaは、お客様の利用環境改善は協調領域として検討を進めるともに、お客様へ魅力的な商品やサービスのご提供を目指して切磋琢磨する競争領域との両面で努力することで、皆様の移動手段として“選ばれる”二輪車となるように、真摯に取り組んでまいります」
ヤマハ発動機株式会社 執行役員 ランドモビリティ事業本部長 木下拓也
「このたびのコンソーシアム創設は、欧州ひいては世界の軽車両向け交換式バッテリーの標準化を進める上で大きな意義を持っていると認識しています。このような活動を通じて、現在、地域性や時間軸により異なる仕様・規格が共通化され、将来のグローバルでの顧客メリットの最大化に繋がると信じています。」