ヤマハ【スーパーバイク世界選手権】トプラック・ラズガットリオグル選手と2年契約を更新
ヤマハ・モーター・ヨーロッパ(Yamaha Motor Europe N.V.)は、スーパーバイク世界選手権のライダーとして2020年に加入して以来、素晴らしい成績を残し、チャンピオン候補の一人として活躍中のトプラック・ラズガットリオグル選手と新たに2023年までの契約を結んだ。
2020年、ヤマハチームに加入したラズガットリオグル選手は、「YZF-R1」での初レースとなったオーストラリア大会で優勝。その後も好成績を残してランキング4位を獲得した。今年はここまで3大会を終え、第3戦のエミリア・ロマーニャ大会のレース2でシーズン初優勝を達成するなど、7回の表彰台を獲得しランキング2位につけている。
これらの活躍により、スーパーバイクとMotoGPから注目を集めているラズガットリオグル選手だが、第4戦イギリス大会を前に、ヤマハ・モーター・ヨーロッパと新たに2年間の契約延長に合意し、2023年までヤマハからWSBKに参戦することが決定した。
トプラック・ラズガットリオグル選手談
「ヤマハは私の家族のようなもので、さらに2年間の契約を結ぶことができて嬉しく思います。2020年に加入したときからYZF-R1は大きく改良されているため、この決断は容易にできました。現在は、最高のスタッフが目標達成に向けてサポートしてくれており、トップに非常に近い位置でチャンピオン争いを行っています。私はスーパーバイクのパドックが好きで、ここでレースをすることに満足しています。将来的にはMotoGPも考えることがあるかもしれませんが、今はこのスーパーバイクで目標を達成することに完全に集中しています。このような機会を与えてくれたすべての方に感謝し、ヤマハとともに歩む未来をとても楽しみにしています」
アンドレア・ドソーリ談(ヤマハ・モーター・ヨーロッパ、ロード・レーシング・マネージャー)
「ラズガットリオグル選手は2020年にヤマハに加入しました。誰にとっても大変な一年でしたが、良い関係を築くことができました。それが今シーズンの好調につながっており、ヤマハがスーパーバイクに復帰して以来、最高の結果となっています。YZF-R1はレースごとに改良され、ラズガットリオグル選手はその素晴らしい才能を発揮しているのです。今後、2シーズンに渡ってこの関係を延長するという決定は、予想よりも早い時期になされました。ラズガットリオグル選手がヤマハを信頼してくれていることに感謝し、その期待に応えるためにベストを尽くすことを約束します」
パオロ・パベシオ談(ヤマハ・モーター・ヨーロッパ、マーケティング&モータースポーツ・ディレクター)
「2020年にヤマハに加入して以来、ラズガットリオグル選手は常に勝利の可能性を示しており、これをさらに2シーズン続けられることを非常に嬉しく思います。彼はどのレースでも優勝争いをする力があることを証明しており、YZF-R1に乗ってわずか2年目にしてスーパーバイクのチャンピオン候補となっています。また私たちにとって重要なのは、彼がbLU cRUを通じてトップを目指す若者たちに刺激を与えるロールモデルとなっていること。さらにはレースウィークにもかかわらず、その若者たちと多くの時間を過ごしてくれていることです。ヤマハを信頼してくれたラズガットリオグル選手とマネージャーのケナン・ソフォーグル氏に感謝し、彼が成功するための最高の環境を提供できるよう努力します」
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AMAスーパークロス選手権250SXイースト&ウエスト ニコルズ選手とクーパー選手がダブルチャンピオンを獲得
2021年5月1日(土)、AMAスーパークロス選手権(AMASX)250SXのイースト/ウエストのライダーが混走する最終戦が、アメリカのユタ州、ソルトレイクシティで行われ、「Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team」からYZ250Fで参戦する#64コルト・ニコルズ選手がイースト、#32ジャスティン・クーパー選手がウエストで、それぞれ自身初となるチャンピオンに輝いた。
イースト&ウエストのダブルチャンピオンの獲得はヤマハ発動機株式会社として初。またウエストでは2018年のアーロン・プレシンジャー選手、2019年、2020年のデュラン・フェランディス選手に続き4連覇となる。
2021年のAMASXは1月16日に開幕し、250SXは、ニコルズ選手が参戦するイーストからスタートした。開幕戦でニコルズ選手はチームメイトのクリスチャン・クレイグ選手に先勝を許し2位。第2戦も3位となりましたが、第3戦から3連勝でトップに立つと、第6戦以降も表彰台に立ち続けトップをキープし、ランキング2位に23ポイントの大差で最終戦を迎えた。
一方、ウエストは2月20日に開幕し、この開幕戦でクーパー選手は優勝するも、第2戦から3戦連続で表彰台を逃してしまう。しかし第5戦で2勝目を獲得しトップを奪い返すと、第7戦で3勝目をあげるなど4戦連続で表彰台に立ちリードを拡大、ランキング2位に20ポイント差をつけて最終戦に臨んだ。
最終戦では、好スタートからトップに立ったニコルズ選手が2位として全戦で表彰台に立ちチャンピオンを決定。クーパー選手は中団に飲み込まれるも確実に走り切って9位としチャンピオンを獲得。同チームのライダーが両クラスのチャンピオンを獲得するのは2012年以来となり、ヤマハでは初の快挙となる。
また、この二人の活躍を含め、イーストとウエストそれぞれ5勝、合計10勝を上げ、YZ250Fが圧倒的な強さを発揮したシーズンとなった。「Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team」はこの後、5月29日に開幕するAMAモトクロス選手権に参戦。AMASXとのダブルチャンピオンを目指す。
コルト・ニコルズ選手談(250SX イースト チャンピオン)
「優勝できれば良かったのですが、2位でも文句はありません。9戦すべてで表彰台に立ったのは僕だけだと思うので、それについては満足しています。僕が楽に走ることができるよう、バイクに何をすればよいのか、正確にわかっていたチームには感謝しかありません。好スタートをきってレースをリードして、ローレンス兄弟と楽しいバトルができました。本当に素晴らしい気分です。今までタイトル争いをする立場になったことは一度もありませんでしたが、今年は良いシーズンを送ることができ、夢が実現しました」
ジャスティン・クーパー選手談(250SX ウエスト チャンピオン)
「正直なところ、今夜はあまりうまくいきませんでした。メインイベントでは中団にはまってしまいましたが、自分がどの位置にいて、何をすべきかわかっていました。ただ長い15分間でした。レースに勝った時とはかなり違っていて、何を感じとれば良いのかわかりませんでしたが、この後、数日後には実感が湧いてくると思います」
ウィル・ハーン、チーム・マネジャー談
「言葉で表現するのは本当に難しいですが、素晴らしいシーズンになりました。両方の選手権タイトルをひとつのチームが獲得するのは、かなり久し振りのことです。ハードワークしてくれたチーム全員を誇りに思います」
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電動二輪車用交換式バッテリーの相互利用を可能にする標準化に合意
「電動二輪車用交換式バッテリーコンソーシアム(以下、コンソーシアム)」は、日本での電動二輪車普及に向け、相互利用を可能にする交換式バッテリーとそのバッテリー交換システムの標準化(共通仕様)に合意した。
コンソーシアムは、本田技研工業株式会社、川崎重工業株式会社、スズキ株式会社、ヤマハ発動機株式会社の4社により、日本国内における電動二輪車の普及を目的として2019年4月に発足。
より環境にやさしく利便性の高いモビリティーとしての電動二輪車普及の課題である、航続距離や充電時間への解決手法の一つとして、共通利用を目的とした交換式バッテリーとそのバッテリー交換システムの標準化検討を進めてきた。また、交換式バッテリーの相互利用による利便性や有効性については、昨年から一般社団法人 日本自動車工業会(以下、自工会)、大阪府、国立大学法人 大阪大学の3者で行っている、電動二輪車普及のための実証実験「eやんOSAKA」とも協力し、具体的に検証を進めており、現在も継続してる。
今回合意した共通仕様の一部は、3月19日に発行された、公益社団法人 自動車技術会規格(JASO)のテクニカルペ-パー「TP21003」に準拠している。今後は、この共通仕様を前提にした交換式バッテリーを相互に利用する技術的検証(規格化)を進めていく。また、世界各国においてもカーボンニュートラル社会の実現に向けたモビリティーの電動化需要は高まっており、自工会とも連携し、国際的な相互利用(国際標準化)についても、働きかけていく予定となっている。
世界的な環境意識の高まりの中、二輪車が引き続き、お客様の移動手段として選ばれるモビリティーとなるよう、電動二輪車普及の環境整備は、今後も、協調領域として二輪業界全体で検討・推進し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献することを目指す。
代表幹事:本田技研工業株式会社 常務執行役員 二輪事業本部長 安部典明のコメント
「これまで国内二輪4社による協調領域として、2年間にわたって検討を重ねてきた一つの成果として、バッテリーの相互利用を可能にする標準化に合意することができました。標準化にあたっては、コンソーシアムに関係する皆さま、ならびに自動車技術会の皆さまのご理解とご協力に感謝申し上げます。今回合意した、バッテリーが相互利用できる環境整備は、協調領域として業界全体で取り組むとともに、お客さまのニーズにお応えする魅力的な商品づくりは、競争領域として各社で研鑽してまいります。今後も協調と競争の両局面で努力しながら、持続可能な社会の実現に向け、電動二輪車の普及を目指してまいります」
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ヤマハ発動機、ロードレース世界選手権参戦60周年 ~60周年記念カラーの「YZR-M1」がカタールで初走行~
ヤマハ発動機株式会社は、1961年、二輪モータースポーツ世界最高峰のロードレース世界選手権(WGP)に参戦を開始し、2021年で60周年を迎えた。これを記念し、3月10日、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われたMotoGP公式テストにて、60周年記念カラーの「YZR-M1」を世界初披露し、開発ライダーのカル・クラッチロー選手が走行した。
「YZR-M1」に施したのは、1980年の500ccクラスに参戦したファクトリーマシン「YZR500(0W48)」をモチーフに、1964年から使用する白地に赤のラインを入れた伝統のカラーリング。参戦開始から60年、ライダーや先人たちのレースに懸ける情熱とチャレンジスピリットに敬意を表するとともに、原点に立ち戻り、これからもチャレンジを続けるという同社の強い決意が込めている。
2021年は、まもなく開幕する予定のMotoGPに2チーム4人のライダーが出場するほか、世界中のレースに多くのヤマハチームが参戦し、勝利で世界の人々と感動の共有を目指す。
ヤマハWGP参戦60周年スペシャルサイト
https://global.yamaha-motor.com/jp/race/wgp-60th/
PF車両ユニットMS統括部MS開発部長 伊藤洋コメント
「60年という長きにわたりロードレース世界選手権に参戦を続けることができたのは、ファン、スポンサーやサプライヤーの皆様のサポート。そしてともにレースを戦った多くのライダーや先人による絶え間ない挑戦によるものです。心より感謝申し上げます。昨年来、新型コロナウイルス感染症が猛威をふるい、世界が大きな影響を受け、現在も厳しい状況が続いています。
そうした中、今年2月に当社は、2022年から2026年までの5年間、MotoGP世界選手権への参戦継続を発表しました。60周年記念カラーのYZR-M1も、節目として先人たちの足跡を振り返るだけではありません。先人に負けない情熱を持ち、モータースポーツの力を信じ、世界中に感動を届けるという決意の表れです。2021年のヤマハにぜひご期待ください」
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MotoGP世界選手権 PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamが2021 年のチーム体制を発表
「PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team」が、2021年3月1日にオンラインチーム発表会を開催し、フランコ・モルビデリ選手、バレンティーノ・ロッシ選手らが登場するとともに、新しいカラーリングをまとった2021年型の「YZR-M1」を紹介し、3シーズン目となるMotoGP世界選手権に向けてスタートを切った。
発表会では、セパン・インターナショナル・サーキットのメインパートナーであるPETRONASをはじめ、チーム代表のラズラン・ラザリ、チーム・ダイレクターのヨハン・スティーグフェルト、チーム・マネジャーのウィルコ・ズィーレンベルグが参加し、ライダーとチームの詳細を説明。
昨年、チームは合計6回の優勝など、インディペンデント・チーム・ランキング1位と、総合のチーム・ランキングで2位を獲得。またモルビデリ選手がランキング2位とし、トップ・インディペンデント・ライダーとなり、大きく飛躍を遂げた。
この成功を2021年も継続するためチームは、モルビデリ選手に加え、チャンピオンシップ獲得のための豊富な知識とポテンシャルを持ち、大きな活力を与えてくれるロッシ選手を迎え、間近に迫った開幕戦に向けて士気を高めている。そのロッシ選手は、PETRONASの最新ロゴが入ったファクトリースペックの「YZR-M1」、モルビデリ選手はAスペックの「YZR-M1」で出場する。
ラズラン・ラザリ談(チーム代表)
「Petronas Yamaha Sepang Racing Teamが、マレーシアとPETRONASを代表しMotoGPという世界レベルのステージで3年目のシーズンを迎えられることを誇りに思います。間近に迫った新シーズンを非常に楽しみにしており、モルビデリ選手とロッシ選手が活躍できることを期待しています。モルビデリ選手は、昨年の成績をさらに伸ばすシーズンとなり、ロッシ選手については、この新しいチームが、彼の才能と専門的な知識を生かすための最良の場になることを願っています。私たちはMotoGPに参入して以来、多くの好成績を含め様々な素晴らしい経験をしてきました。これはPETRONASとYAMAHAがチームを強力に後押ししてくれたおかげと感謝しています。2020年は本当に素晴らしい1年でしたが、そのなかでも、さらに改善・改良できる部分があると感じています。今シーズンもまた厳しい戦いが予想されますが、私たちは懸命に二人をサポートし、彼らが活躍できるように努力していきます」
ヨハン・スティーグフェルト談(チーム・ダイレクター)
「昨年までに培った自信とプライドとともに、今は新シーズンの開幕を楽しみに待っています。しかしライバルたちも立ち止まっていたわけではなく、私たちも常に前に進み続けなければなりません。チーム発足以来、2年間にわたり、私たちはMotoGPで素晴らしい成績を残してきましたが、決してパーフェクトではありませんでした。そのため、このオフシーズンには全面的な見直しをしてきましたが、ライダーたちは、素晴らしいポテンシャルを持っており強いチームになっています。目標は年々高くなり、同時にポテンシャルが高まっているのです。全カテゴリーで同日に優勝することが私たちの夢です。非常に難しいことですが、不可能ではありません」
タン・スリ・アズマン談、(セパン・インターナショナル・サーキット・チェアマン)
「Petronas Yamaha Sepang Racing Teamの歴史を振り返ってみると、そのなかには非常に大きな成功がありました。私たちはマレーシアから世界の舞台へ、メカニック、マネジメント、パートナー、ライダーをお送り出してきたのです。そしてこのチームが強く純粋なマレーシア人がマネジメントするマレーシアのチームであることを誇りに思います。さらに2021シーズンに向けて自信を持っており、大きな希望を抱いています。セパン・インターナショナル・サーキットに関わる全員が、エキサイティングかつチャレンジングなシーズンに期待しています」
ダティン・アニータ・アズリナ談(ペトロナス・グループ戦略コミュニケーション、シニア・ゼネラル・マネジャー
「SRTとの技術的パートナーシップは、弊社の液体テクノロジー・ソリューション分野における研究開発の能力を高めてくれました。また弊社がPetronas Yamaha Sepang Racing Teamの成功に貢献してきたことを誇りに思っています。チームは2019年と2020年にベスト・インディペンデント・チームに輝き、またモルビデリ選手が昨年、ランキング2位を獲得しました。新しいチームにとって、この成果はまさに並外れたもので、メンバーに加われたことをうれしく思います。2021シーズンに向けてチームがこれまでと同様、情熱を持って挑もうとしていることに期待は高まるばかりです。PETRONASは今後もチームをサポートし、ともに限界を越えるためにプッシュし続けます」
フランコ・モルビデリ選手談(PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team ライダー)
「PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamで3年目のシーズンを迎えます。2021年型YZR-M1のカラーリングは、これまでと似ていますが、変わったところもあります。また、ロッシ選手がチームメイトとなりましたが、二人にとって素晴らしいシーズンになることを期待し、そうなることを願っています。個人的には、人間として、ライダーとして、アスリートとしての自分を向上し、さらに上を目指します。昨年はとても速く、何度もいいレースをして好成績も獲得してきましたが、それでもなお、昨年を超えるための努力を続けなければなりません。昨年より今年、今年より来年と成長し続けることが私の目標です」
バレンティーノ・ロッシ選手談(PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team ライダー)
「PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamの一員になれたことを誇りに思います。これは私にとって新たなチャレンジです。非常に若いチームですが、ここまでの2年間で本当に強くなりました。また新しいマシンに会えてうれしいですし、マシン、レザースーツ、ヘルメットなどのカラーリングもとても気に入りました。2021年の目標は競争力を高め、優勝、表彰台を目指しランキングの上位となることです。チーム全員がこの目標の達成に集中しています。モルビデリ選手とは互いによく知った仲なので、かなり面白いコンビになることでしょう。誰もが高いモチベーションを持っており、シーズンの終わりにはともに最大限の成績を手にできるよう全力を注ぎます」