MotoGPシリーズ後半戦スタート 日本人ライダーの活躍に注目!
ロードレース世界選手権(MotoGP)は、9月20日に第8戦「エミリア=ロマーニャGP」(イタリア)を終え、11月の最終戦に向けてシリーズの後半戦がスタートする。
なんといっても注目したいのが、Moto3クラスの小椋 藍選手(埼玉県・ホンダ)の活躍だ。第8戦の時点で首位に2ポイント差の2位につけており、トップ争いが熾烈なものになっている。前半戦は優勝こそものにしていないが、小椋選手は8戦中、表彰台に6回上り、後半戦は初優勝を含むいっそうの活躍が期待される。また、鈴木竜生選手(千葉県・ホンダ)は第3戦でポールポジションから優勝する快挙を見せ、第8戦終了時点で5位と健闘している。
Moto2クラスでは、長島哲太選手(神奈川県・カレックス)が、第1戦で見事に優勝し、第2戦でも2位に入り、ポテンシャルの高さを見せている。しかし3戦以降、リタイアが2回あり、第8戦終了時点で総合6位となっている。再び表彰台が期待される。

そして今シーズンのMotoGPクラスは、第2戦以降から開催されており、第8戦まで7レースが行われた。昨年まで4年連続チャンピオンのマルク・マルケス選手(スペイン・ホンダ)が怪我で欠場しており、前半戦のランキング争いはドゥカティ、ヤマハ、スズキのライダーが上位を僅差で占め、混とんとしている。そうしたなか、同クラス唯一の日本人ライダーである中上貴晶(千葉県・ホンダ)が安定してポイントを獲得しており第8戦時点で総合7位となっている。さらに後半戦の追い上げが期待される。
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ロードスポーツ「MT-09 ABS」をフルモデルチェンジ ?エンジン、フレームを刷新、新技術を活用した軽量ホイール初採用などで大幅進化?
ヤマハ発動機株式会社は、“クロスプレーン・コンセプト”※に基づき開発した水冷・4ストローク・DOHC・3気筒・4バルブ・890cm3エンジンを搭載したロードスポーツ「MT-09 ABS」をフルモデルチェンジし、欧州向けに発売。また、2021年春以降に日本での発売を予定している。

「MT-09 ABS」は、従来からの“Torque & Agile”のキャラクターを継承・進化させ、ライダーに“Feeling”をもたらす“The Rodeo Master”をコンセプトに開発。エンジン・車体ともに刷新することで大幅に進化させながら、随所に軽量化技術を織り込み、従来モデル比で約4kg軽量に仕上げている。
新たな特徴は、
1)トルクフルな新890cm3エンジン
2)軽量CFアルミダイキャスト製の新フレーム
3)初採用となる独自のSPINFORGED WHEEL(スピンフォージド ホイール)技術による軽量アルミホイール
4)トルク感と加速感を表現したサウンドデザイン
5)新IMUを活用した運転操作を支援する各種制御
6)感覚を刺激する新ボディデザインなど。
※ クロスプレーン・コンセプトは、慣性トルクが少なく、燃焼室のみで生み出される燃焼トルクだけを効率良く引き出す設計思想。
【2021年モデルの新たな特徴】
1)トルクフルな890 cm3 エンジン
新開発の890cm3・水冷・4ストローク・DOHC・3気筒・4バルブ・ダウンドラフト吸気・FIエンジンを搭載。狭くコンパクトな燃焼室とし、素早い燃焼で高いトルクを引き出している。
またピストン、コンロッド、クランクシャフト、カムシャフト、クランクケースなど主要パーツの多くを新設計し、軽量に仕上げた。
燃料供給系も一新し、インジェクターは従来のシリンダーヘッド直付からスロットルバルブ側に取り付け位置を変更。噴射はバルブ傘裏方向とし、優れた燃焼効率を引き出した。こうした燃焼改善と軽量化により、燃費の従来比9%※改善を実現している。
※欧州公表値計算
2)軽量CFアルミダイキャスト製の新フレーム
最新のCFアルミダイキャスト技術により、最低肉厚1.7mmを実現した軽量アルミ製フレームを採用(従来は最低肉厚3.5mm)。
リアフレームもCFアルミダイキャスト製とし、スチール製の従来モデル比で1.5kg軽量化。

さらにリアアームはアルミパネルを溶接したボックス構造とし、フレームとリアフレーム、リアアーム合算で従来比約2.3kg軽量化、アジャイルな走りの味を洗練している。このフレームは直進安定性と操縦性を両立させるために、縦・横・ねじり剛性のバランスを調整しており、とくに横剛性は従来比で約50%アップし、直進安定性に貢献している。
3)初採用となる独自のSPINFORGED WHEEL技術による軽量アルミホイール
当社独自のアルミ材の開発と工法の確立により“鋳造ホイールでありながら鍛造ホイールに匹敵する強度と靭性のバランス”を達成したヤマハ独自の“SPINFORGED WHEEL”技術による軽量ホイールを初めて採用。従来モデルより前後で約700g軽くなり、さらにリアの慣性モーメントが11%低減、アジャイルな運動性能に貢献した。

4)トルク感と加速感を表現したサウンドデザイン
“排気音”“吸気音”の質が“乗り味”に寄与する重要な要素であることに着目し、排気・吸気を独自に設計・チューニングし、トルク感・加速感を演出。
排気音は 1.5段膨張室サイレンサーと左右シンメトリーのテールパイプを採用することで、発進時はリアの駆動力と同期した排気音によってトルクを感じ、スロットルを開けた瞬間に音が増大して聴こえるような、スイッチ感のあるサウンドが響きわたる。そして回転上昇に従って、ライダーへの主音源が排気音から吸気音へ切り替わるように調整している。
吸気音は、断面積と長さの異なる3つの吸気ダクトを採用し、各ダクトによる吸気音を各周波数帯で共鳴させ、かつ音圧をチューニングすることで中・高回転域でサウンドを強調し、気持ちの良い加速感を演出している。
1.5段膨張、左右出しテールパイプのサイレンサー エアクリーナーボックス内の3本の吸気ダクトが心地よいサウンドを奏でる
5)新IMUを活用した運転操作を支援する各種制御
新開発の「IMU」(Inertial Measurement Unit)を搭載しました。2015年モデル以降の「YZF-R1」で実績のある「IMU」の基本性能を維持しつつ、センサー構成を見直すことで50%の小型化、40%の軽量化を実現。
このIMUの情報を受け取り車両側にフィードバックするECUには3種の制御システム(バンクの深さも反映するTCS、旋回をサポートするSCS、前輪の浮き上がり傾向を抑止するLIF)を織り込んでいる。個々の制御は相互に連動して運転操作を支援、マシンのポテンシャルを効率良く引き出している。各システムとも、介入レベル調整、およびON・OFF設定が可能となっている。

6)感覚を刺激する新ボディデザイン
2014年の初代、2017年の2代目を受け継ぐ3代目として、大きく進化したそのポテンシャルを表現する新スタイリングを採用。
エアインテークと、そこに風を導くフロントウィングのスタイリングに空気の”流れ”や音の”波”などサウンドを想起させるテーマを採用。またヘッドランプやサイレンサーなど各パーツをエンジンの中心に凝縮させて力強いトルク感を表現している。さらにスムーズなトップラインに、ショートオーバーハングのシルエットを組み合わせ、初代から引き継いできた“ライダーの意のままに操れるイメージ”を持たせているほか、カバー類を極力減らしたゼロカバー造形による構造体を魅せるスタイリングで、軽量化したボディによる軽快なハンドリングを表現。
またコンパクトでデザイン性に優れ、優れた照射性をもつバイファンクションLEDヘッドランプ(Hi-Lo一体)を採用。照射範囲と範囲外の境目のコントラストが穏やかで柔らかくムラのない配光としている。
ポジションランプも導光体を備えたLEDタイプとし、新しいMTフェイスを印象づける意匠となっている。

欧州仕様「MT-09 ABS」主要仕様諸元

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令和2年7月豪雨災害 民間バイク隊はどう活動したか
「令和2年7月豪雨」で大きな被害のあった大分県由布市と岐阜県高山市。民間ボランティア組織の由布市バイク隊と飛騨高山バイク隊は、それぞれ地元の災害現場へ出動し、道路の被害状況など情報収集に当たった。由布市バイク隊は孤立集落で高齢者の安否確認にも貢献。飛騨高山バイク隊は消防隊員(ドローン班)を通行困難な区域へ輸送し、高度な情報収集にも役立った。
大地震による災害現場で、バイクはガレキのなかを走行し、いち早く情報収集を行うなど、その有用性を示してきた。近年、わが国では大きな風水害が続いているが、水や土砂が氾濫する災害現場でもバイクは役立つのだろうか。今年7月に発生した豪雨災害でバイクがどう使われたか、被害のあった町を取材した。

甚大な被害をもたらした「令和2年7月豪雨」
「令和2年7月豪雨」は、2020年7月3日から31日の間に、日本各地に被害をもたらした記録的な大雨だ。7月3日から8日にかけて九州地方で、7日から8日にかけて岐阜県周辺で猛烈な雨となり、その後も中国地方、東北地方で激しい雨が続いた。
豪雨災害は、河川が氾濫し、土石流が道路・家屋を破壊する。「令和2年7月豪雨」では、全国で1万8,000戸以上の家屋が浸水などの被害を受け、洪水に流されるなどして83人が死亡、3人が行方不明となっている。
この災害において、消防や警察、自衛隊などが救命・救助活動を展開する一方、バイクでの情報収集・救援活動に当たる民間のボランティア組織があった。大分県の「由布市災害ボランティアバイク隊」(由布市バイク隊)と、岐阜県の「飛騨高山二輪災害レスキュー隊」(飛騨高山バイク隊)だ。それぞれ地元の災害現場に出動し、バイク隊にしかできなかったであろう働きをみせている。この二つの活動事例をレポートする。
大分県由布市を襲った豪雨――7月7日深夜
大分県由布市では7月7日の朝、市内全域に避難勧告が発令された。深夜になって雨足はさらに強まり、8日午前0時には1時間に90mmを観測する猛烈な豪雨となった。大分川の近くに住む由布市バイク隊のメンバーは、「ものすごい雨の音に混じって、グワングワンというような音が響いていました。川の激流で岩が転がっている音なんです。恐ろしいと思いました」と話す。同バイク隊の隊長を務める小野富隆さん(70歳)は、「70年生きてきて、経験したことのない土砂降りでした。あの夜はみんな眠れなかったと思います。これは大きな被害が出るだろうと思い、気を引き締めました」と振り返る。

由布市防災安全課によると、この夜の雨で市内を流れる大分川やその支流が氾濫し、湯布院を含む3区域が冠水。黒川橋と新竜橋が崩壊した。また、土石流や崖崩れで主要な道路が各所で通行止めとなり、広い地域で断水した。防災安全課長の首藤啓治さんは「警戒レベルを最大に引き上げ、緊張感をもって対応しましたが、大きな被害が出たのは残念です。大規模災害時には、消防・警察などの手が回らない場所や場面も出てくるため、民間ボランティアの協力はたいへんありがたい」と、話す。
由布市社会福祉協議会(社協)事務局長の栗嶋忠英さんは、「山間にある阿蘇野地区(同市南西部)の住民から『県道が通れそうもない』と連絡がありました。その地区には配食サービスを受けている高齢者もいますので、詳しい状況が知りたかった。『阿蘇野地区が孤立しているかもしれない』と、バイク隊に伝えました」と話す。
土石流で遮断された道路を孤立集落へ
小野バイク隊長は、「社協から正式に要請されたわけではありませんが、そこは阿吽の呼吸です。自発的な活動として阿蘇野地区までの県道の被害状況を調査し、社協へ報告することにしました。私のほかに2人の隊員が同行し、雨の上がった8日の昼過ぎにオフロードバイク3台で出動しました」という。
阿蘇野地区へ山道を上っていくと、道路には岩や倒木が散乱しており、クルマの通行は一見して不可能。路肩が大きく崩落している場所もあった。隊員は、そうした被害箇所の状況を撮影し、地図上の地点をスマホに記録していった。この情報を社協や防災安全課と共有することで、通行可能なルートの確保と、道路の復旧に役立てようというものだ。

小野バイク隊長は、「県道はひどいありさまでした。土砂で道路が埋まっていたり倒木があったりしましたが、オフロードバイクなら意外となんとかなるものなんです。ところが、泥と倒木が高く積もってバイクでもどうにもならないところがありました。集落はさらにその先ですから、われわれは道路から外れて、山のなかの通れるところを探しながら先へ進みました」と話す。“山のなか”とは、道のない藪や雑木林のことで、バイク隊のメンバーは日ごろからそうした場所にも分け入って走る訓練を行っているという。

バイク隊の働きによって、阿蘇野地区へのアクセスは、別の方面から物資を運搬できる迂回ルートが確保できそうだとわかった。しかし、完全に孤立していた民家が2軒あり、住人の安否が気になったバイク隊は、それぞれの家を訪ねて声を掛けてみた。すると1軒は留守だったが、もう1軒には90歳近い女性が1人で残されていた。
小野バイク隊長は「われわれが訪ねると、おばあちゃんは『人がやってきてくれた』と、本当に安心していました。水や食料の蓄えは十分だったので、周囲の被害状況を説明して、家で待機してもらいました」と話す。
当初の目的にはなかったが、こうした安否情報も行政に報告されることになった。まさにバイク隊の機動力による成果といえる。
県全体をカバーできるネットワークを目指す
由布市バイク隊は、2014年12月、民間ボランティアによる県内初の災害救援バイク隊として発足した。現在、県中部地域を中心に、隊員数22人で活動を行っている。
その創設メンバーで、現在、バイク隊の広報を担当している小野精治さん(58歳)は、「災害時に実動する隊員の多くは、隊長をはじめトライアル競技の熟練者で、非常に高い運転スキルがあります。月1回の定期走行訓練などを行っていますが、独自のハザードマップを作成して、地図にもないような険しい林道も把握するようにしています」という。そうした日ごろの訓練が、今回の活動に大きく活かされたといえそうだ。
また、由布市バイク隊の大きな特徴は、隊員のほとんどが「防災士」の資格を取得していること。これによって市の防災安全課や社協との連携を深め、地元の消防・警察と合同で防災訓練を実施するなど、行政との協力関係を築いている。
小野さんは、「民間ボランティアに必要なのは、行政の信頼を得ることです。合同訓練などを通じて、人同士が“顔見知り”になっておくことが大切で、そうでないと緊急時にお互い何も頼めません。そして私たちはあくまでボランティア組織ですから、責任は常に自分たちにあり、危機管理はしっかり図っています」とのことだ。
なお、由布市バイク隊は、2017年9月に「大分県災害ボランティアバイク隊事務局」を設置し、大分県と「緊急・救援輸送に関する協定」を結んでおり、災害時に県からの要請があれば出動することになっている。そしてこれを機に、由布市バイク隊の呼びかけで、2019年11月には「豊肥災害ボランティアバイク隊」が発足、2020年2月には「県北地区・レスキューサポートバイク隊」が発足し、大分県内を広くカバーするネットワーク作りが進んでいるという。
小野さんは、「南海トラフ大地震など大災害に備えて、バイクの機動力を活用した情報収集、緊急物資の輸送など、私たちライダーが社会に役立つ活動を続けていきたい」と話している。
岐阜県高山市の災害でもバイク隊が活躍
岐阜県高山市を中心に活動する飛騨高山バイク隊は、オフロードの耐久レースであるエンデューロの愛好家5人が集まり、2007年10月に結成したボランティアの災害救援バイク隊だ。
現在、バイク隊員は60人に増え、年齢は10代から60代までと幅広く、県外に住むメンバーもいる。組織は「高山市市民活動団体」として登録されており、地域の防災訓練にも積極的に参加するなど行政からの信頼は厚い。
先に述べたように、「令和2年7月豪雨」は岐阜県にも大きな被害をもたらした。高山市では7月7日から8日にかけて非常に強い雨が続き、8日朝に市内全域(約3万6,000世帯)に避難指示が出された。幸いなことに人的な被害は出なかったが、崖崩れが6カ所、道路被害が44カ所で発生、34棟の家屋が浸水した(7月10日集計)。また8日正午の時点で、道路の通行不能により、複数の区域で合計659世帯が孤立していた。
バイク隊の隊長を務める小木曽晃さん(61歳)は、8日午後、高山市危機管理課からの電話を受けた。「孤立した区域の道路状況を調査してほしい」という依頼だった。小木曽さんはバイク隊のLINEを使って、翌日に出動可能な5人の隊員に活動を託した。
次々に立ちふさがる難関を乗り越える
バイク隊の5人は、9日朝、危機管理課の担当者と打ち合わせ、朝日町の秋神貯水池から鈴蘭高原(朝日町西洞)にある別荘地まで、片道約13kmのルートをオフロードバイク5台で走行調査することになった。
隊員の一人、松原大祐さん(35歳)は、ヘルメットにアクションカメラを装着し、目的地区までの状況を撮影した。松原さんは、「豪雨によって道路がどんな被害を受けているか、次々と現れる難関をバイクがどうやって乗り越えたかなど、記録することができました」と話す。

映像を見ると、山間の道路上には岩がゴロゴロと散乱している。これだけでクルマは通行不能となるが、バイクにはほとんど支障がない。しかし被害がひどいところでは、わずかなスペースを残して道路が崩壊していたり、水が流れ込んで路面が川のようになっていたり、土石流ですっかり埋もれた箇所もあった。倒木も多く、ところどころで道を塞いでいる。

こうした難関ではバイクを降りて、力を合わせてバイクを持ち上げたり、引っ張ったり、倒木をのこぎりで切断したりして前進していった。バイク隊は、昼ごろ無事に鈴蘭高原に到着し、撮影した道路の被害画像を市の危機管理課に送信。現地でキャンパーらに遭遇したが、水や食料に不足がないことを確認できたので、道路状況を説明して帰路についた。

松原さんは、「鈴蘭高原に至る主要道はかなり被害がありましたが、帰路では、細いながらも被害が少ない迂回ルートを探索できました。この道を先に復旧すれば、鈴蘭高原の孤立が解消されます。この情報を得られたことが、このときの活動の大きな収穫でした」と話す。
消防本部のドローン班とバイク隊の連携
調査から戻ったバイク隊には、次の任務が待っていた。高山市消防本部のドローン調査班3人をバイクに同乗させて、もう一度、鈴蘭高原まで上ってほしいという依頼だった。そこでバイク3台が消防隊員を後ろに乗せ、1台は荷物運搬で伴走し、計4台で鈴蘭高原へ向かった。
先刻確認できた迂回ルートを上ったため、大きな苦労もなく目的地に到達。同乗した消防隊員は、「ドローンは被災状況の撮影に有効で、遠隔操作できる距離は約2kmです。しかし実際には地形などの影響でそれほど遠くまでは飛ばせません。今回のようにバイクで行けるところまで行ってからドローンを飛ばすことで、より有益な情報収集が可能になると思いました」と話す。
バイク隊の橋戸慎二さん(42歳)は、「7年間隊員をやっていて、災害で出動したのは初めての経験でしたが、消防隊員を輸送するお手伝いができたのは貴重な経験でした。趣味のエンデューロのおかげで、ドロドロの土砂のなかを走ることにはまったく抵抗はありません。しっかり安全を確保しながら活動できたと思います。豪雨災害でバイクの機動力を証明できたのは大きな成果で、今後の教訓につなげたい」と話す。
飛騨高山バイク隊は、東日本大震災へのチャリティ活動として、年に数回、市内にあるダートコースを利用して「高山市民原付スクーター耐久4時間運動会」を開催し、地元の若者などが参加し、盛り上がっている。

バイク隊長の小木曽さんは、「原付の運動会を楽しんでくれる若い人たちが、バイク隊に入りたいって言ってくれるのがいちばん嬉しいですね。おかげでバイク隊のメンバーは少しずつ増えています。これから高齢化が進むなか、バイク隊も後継者づくりが課題です。バイクは本当に楽しい乗り物だということと、自分たちの町は自分たちで守るという気持ち、それを若い世代に受け継がせて行きたいと考えているんです」と話している。

●問い合わせ先
飛騨高山二輪災害レスキュー隊(代表・小木曽さん)
URLhttp://nanagi.net/mdrc/
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HondaがFIMロードレース世界選手権で通算800勝を達成
10月25日に開催された二輪ロードレース最高峰、FIM※1ロードレース世界選手権(FIM GRAND PRIX WORLD CHAMPIONSHIP)の第12戦テルエルグランプリのMoto3クラスにおいて、Honda NSF250RWを駆るLeopard Racingのハウメ・マシア選手が優勝した。これにより、Hondaは、1961年スペイングランプリ125ccクラスでの初優勝以来、通算勝利数を前人未到の800勝※2とした。


※1 FIMとは、Federation Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
※2 勝利数はFIM出典をベースとしたHonda調べ
2010年~2018年のMoto2はHondaエンジンのワンメイクのためカウントせず
2012年のMoto3はコンストラクター登録がFTR Honda(エンジンはNSF250R)のため勝利数にはカウントせず
1954年にHonda創業者の本田宗一郎が、“世界一への夢の達成”を目指して当時のロードレース世界選手権最高峰の「マン島TTレース」への出場を宣言。その後5年を費やしてマシンを開発し、1959年に日本の二輪車メーカーとして初めて「マン島TTレース」に出場しました。翌1960年からFIMロードレース世界選手権の125ccと250ccクラスに参戦を開始。1961年の第1戦スペイングランプリ125ccクラスでHonda RC143を駆るトム・フィリス選手(オーストラリア)が初勝利を飾った。その後Hondaは参戦クラスを50ccクラス(1962年)、350ccクラス(1962年)、500ccクラス(1966年)へと拡大し、1966年には全5クラス完全制覇を達成。1967年のワークス活動を最後に、通算138勝の記録を残して1968年から11年間は参戦を休止した。
そして、1979年にHondaはFIMロードレース世界選手権500ccクラスに復帰。3年後の1982年には第7戦ベルギーグランプリにてHonda NS500を駆るフレディ・スペンサー選手(アメリカ)が優勝し、Hondaは復帰後の初勝利を飾りました。その後は再び参戦クラスを125ccクラス、250ccクラスにも拡大して勝利を重ねた。
その結果、2001年には開幕戦の日本グランプリ500ccクラスで、Honda NSR500を駆るバレンティーノ・ロッシ選手(イタリア)が優勝してHonda通算500勝を達成。また、2015年には第10戦インディアナポリスグランプリ MotoGPクラスで、Honda RC213Vを駆るマルク・マルケス選手(スペイン)が優勝して700勝を達成している。
本田技研工業株式会社 代表取締役社長 八郷隆弘のコメント
「FIMロードレース世界選手権で通算800勝を達成することができました。世界中の多くのファンの皆様からのご声援と、Hondaのレース活動へのご支援、ご協力に心より感謝申し上げます。またこの記録の達成にあたっては、1959年の初参戦時から数多くの困難を乗り越え、勝利を積み重ねてこられた先人の情熱や努力にも、改めて敬意を表したいと思います。Hondaはこれを通過点ととらえ、常に勝利を目指し挑戦を続けてまいりますので、これからもご声援をよろしくお願いいたします」
800勝記念ロゴ

800勝記念特別サイト
https://www.honda.co.jp/WGP/race2020/800win/
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カワサキプラザよりゲーミングチェア Ninja H2 を発売
株式会社カワサキモータースジャパン(本社:兵庫県明石市、代表取締役社長:寺西 猛)は、全国のカワサキプラザで、カワサキモーターサイクルのフラッグシップモデル「Ninja H2」をイメージした「ゲーミングチェア Ninja H2」の予約販売を行う。

自宅やガレージ、オフィスでもカワサキを感じることができる「ゲーミングチェア Ninja H2」。フロントには、カワサキのフラッグシップモデル「Ninja H2」と”H2″を象徴する川崎重工業の「リバーマーク」ロゴの刺繍を施し、パイピングやキャスター部分をはじめとする各部にカワサキのイメージカラーであるライムグリーンを採用している。
・高密度モードウレタンを使用し長時間作業も快適に過ごせる座面
・耐荷重150kg規格のCLASS4を採用した昇降シリンダー
・昇降、前後、回転の調整が可能な3Dアームレスト
・JIS規格取得商品
メーカー希望小売価格(税込)
ゲーミングチェア Ninja H2 63,800円
予約期限・販売予約受付店舗・商品受取時期
予約期限…2020年11月30日(月)まで
販売予約受付店舗…全国のカワサキプラザ
商品受取時期…2021年3月頃