【カワサキ】カワサキワールドからモーターサイクルギャラリーに映画登場車両を12月20日(火)より期間限定展示
川崎重工グループの企業ミュージアム「カワサキワールド」(神戸海洋博物館内)では、イタリア・ミラノショーにも出展した映画登場車両が2022年12月20日(火)より、期間限定で日本初の一般公開される。
展示車両は、「GPZ900R(映画登場車両、量産仕様車両)」及び「Ninja H2 CARBON(映画登場車両、量産仕様車両)」。某映画でおなじみのあの車両を見ることができるチャンス!
展示期間は2022/12/20から2023/1/22の約一ヶ月間。
※2022/12/29-2023/1/3はカワサキワールドが年末年始休業のため閉館。
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【ホンダ】「HAWK 11」が「オートカラーアウォード2022 特別賞」を受賞
Hondaの二輪ロードスポーツモデル「HAWK 11(ホーク イレブン)」が、12月14日(水)、車両の優れたカラーデザインを顕彰するオートカラーアウォード2022※(主催:一般社団法人 日本流行色協会)において特別賞を受賞した。Hondaとして特別賞の受賞は、2016年「NSX」以来の2度目、Hondaの二輪車では初の受賞となる。
受賞理由
今回、ノミネートされたCMFデザイン全体では、「自然風景をCMF」で表現するという傾向が目立った。コロナ禍で空気を思う存分吸える場所に行きたいという思いがあってか、アウトドアブームともいえる現象が起きた。それはコロナ禍のためだけではなく、デジタル化していく社会と自らの身体が持つ「自然」との矛盾を解消する時間ではなかったのか?
バイクは身体と一体となって動くモビリティ、身体感覚をフルに活動させて味わう「心象」をみごとにCMFで表現している。
* 一般社団法人 日本流行色協会のホームページから引用 CMFとはCOLOR(色)MATERIAL(素材)FINISHING(加工)
※一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA)が主催する、モビリティのカラーデザインの企画力や、形との調和を含む、内外装すべてのカラーデザインの美しさを評価する顕彰制度で、1998年からはじまり、2022年で審査会としては24回目を迎えた。
一般社団法人 日本流行色協会 オートカラーアウォード2022関連ページ
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【SUZUKI】MotoGP最終戦でアレックス・リンス選手が優勝
11月6日にスペインのバレンシアで行われた二輪車レースの最高峰「FIM※ロードレース世界選手権(MotoGPTM)」最終戦において、「GSX-RR」でMotoGPクラスに参戦するチームスズキエクスターのアレックス・リンス選手が優勝した。※FIM(国際モーターサイクリズム連盟)ことを決定した。
決勝レースの予選順位5番手からスタートしたリンス選手は、好スタートを切り、先頭で第1コーナーを通過すると、以後終始安定した走りで一度も首位を譲ることなく、チェッカーフラッグを受けてゴール。スズキのMotoGP最後のレースを優勝で締めくくった。
スズキは1974年よりMotoGPの前身であるWGPのGP500クラスに参戦、2015年よりチームスズキエクスターで参戦していた。これまでの通算成績はGP500で89勝、MotoGPで8勝の計97勝。ライダーの年間チャンピオンはGP500で6度、MotoGPでは2020年に獲得している。
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【ヤマハ】全日本モトクロス選手権 IA1 富田俊樹選手が最高峰クラスで2011年以来となるチャンピオンを獲得
2022年10月30日(日)、埼玉県のオフロードヴィレッジで全日本モトクロス選手権の第6戦関東大会が行われ、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から「YZ450FM」でIA1に参戦する富田俊樹選手がヒート1で3位、ヒート2で2位とし、ヤマハ発動機株式会社にとって2011年以来11年ぶり、富田選手にとっては初となる最高峰クラスのチャンピオンを獲得した。
また、第5戦九州大会でチームメイトのジェイ・ウィルソン選手がIA2のチャンピオンを獲得していることから国際A級のクラスでは二冠。さらに国際B級のライダーが参戦するIBオープンで「YZ250F」を駆る西岡蒼志選手がチャンピオンを獲得したことから、YZシリーズが全日本モトクロス三冠を達成した。
富田選手は2016年からAMAモトクロス選手権に参戦し、2020年、全日本復帰に合わせ「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」に加入。IA1に参戦し2年連続でランキング2位を獲得した。
2022年はEPS(エレクトリック・パワー・ステアリング)を搭載した「YZ450FM」で参戦。開幕戦の九州大会で両ヒートで優勝してスタートダッシュを決めると、15分+1周の3ヒート制で行われた第2戦は、ヒート1こそ転倒があり5位となるも、ヒート2では3勝目、ヒート3では2位と、ランキングトップをキープ。
続く第3・4戦は全4ヒートで表彰台に立ってリードを広げると、今季2回目となる3ヒート制で行われた第5戦九州大会で3連勝し、ライバルに77ポイントという大差をつけて第6戦に臨んだ。
その第6戦、土曜日の予選は転倒があり11番グリッド、ヒート1ではそのグリッドの影響もあり、1周目を7番手。しかしここから追い上げて3位としたものの、チャンピオンを争うライバルが2位に入ったことでヒート2に持ち越し。そしてヒート2は、チームメイトの渡辺祐介選手に先行を許したものの2番手でレースを進め2位でフィニッシュ。この結果、6大会14ヒートで優勝7回、2位4回、3位2回、合計13回の表彰台を獲得し、最終戦を残して富田選手のチャンピオンが決定した。
富田俊樹選手談
「今年はヤマハで3年目、チームのおかげでYZは熟成が進み、自身もバイクへの順応性が高くなりました。また、メンタル面もトレーナーについてもらい、さまざまな展開を想定して準備してきたことが、今年の安定した成績に繋がったと思います。チャンピオンが決まった瞬間は、早くラクになりたかったという思いがあったので、何よりもホッとしました。その一方でヤマハ発動機にとっては11年ぶりとなる最高峰でのチャンピオンで、みんなが本当に喜んでくれましたが、その顔を見るのはやっぱりいいなと思いましたし、それを成し遂げたのが自分ということもとても嬉しく思います。
アメリカから帰ってきたことで速いと思われ、勝って当たり前と思われていた部分もある中で、なかなかチャンピオンに届かず苦しい思いをしてきました。それでも、支え続けてくれたヤマハ発動機とチーム、そしてスポンサーやファンの皆さんには感謝しかありません。最終戦も残っていますが、ノンプレッシャーなので、勝利でシーズンを締めくくりたいと思います」
増田智義監督談
「この関東大会の前に体調を崩し、今大会も予選で不運があり、富田選手は強いライダーではありますが、難しいレースで私自身もハラハラしていました。しかしチャンピオンを視野に、ここまで並々ならぬ努力を重ねてきていることを知っていたし、やってくれるだろうと思っていたのですが、3・2位と表彰台に立ってチャンピオンを決めてくれました。本当にリスペクトすべきライダーだと思います。
また、ライダーが100%の力を発揮できる環境を整える努力をチームとしては全スタッフでやってきたことがこの勝利につながったとも思っています。さらに今年はEPS(エレクトリック・パワー・ステアリング)の開発をしながらの戦いとなり、マシン開発とレース活動を並行して行うことで時間的な苦労もありましたが、それを乗り超えることでライダーもチームも、そしてマシンも強くなり、本当に皆が成長できたシーズンでした。
そしてファンやスポンサーの皆さんには、常にそのサポートでチームとライダーが輝ける場所を作ってもらってきましたが、ようやくチャンピオンという結果を届けることができました。最終戦も残っていますが、皆さんへの感謝を込め、皆さんのために走るので楽しみにしていてください」
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【ホンダ】二輪製品のカーボンニュートラル化に向けたアプローチ
Hondaは、二輪車の今後の環境戦略の主軸として二輪車の電動化を加速させ、2040年代にすべての二輪製品でのカーボンニュートラル実現を目指すと発表した。
ICEの継続的な進化への取り組み
二輪車の幅広いニーズや使用環境に対応しながら、カーボンニュートラルを実現するため、ICE(※1)ののCo2排出量削減に継続的に取り組んでいるほか、ガソリンやエタノールなどを混合したカーボンニュートラル燃料に対応するモデルの開発にも取り組んでおり、具体的にはフレックスフューエル(E100)(※2)対応モデルをすでに販売しているブラジルに加えて、二輪車の主要市場の一つであるインドにおいても2023年以降にまずフレックスフューエル(E20)対応モデル、続く2025年にフレックスフューエル(E100)対応モデルの発売を予定する。
※1インターナル・コンバッション・エンジンの略(内燃機関のこと)
※2 ガソリンとエタノールの混合燃料。ガソリン100%からエタノール100%までさまざまな混合比率があり、E100はエタノール比率100%、E20はエタノール比率20%を指す
電動化の取り組み
幅広いニーズに応える電動二輪車の投入
拡大する市場に対し、Hondaは幅広いニーズに応える電動二輪車を投入していく。2025年までに、コミューターとFUNモデルをあわせて合計10モデル以上投入することで、今後5年以内に年間100万台、2030年には、販売構成比の約15%にあたる年間350万台レベルの電動車販売を目指す。
商品展開の詳細
①コミューターEV
近年、企業の環境意識のさらなる高まりにより、ビジネス用電動二輪車の需要が高まっている。これを受けHondaは、「Honda e: ビジネスバイク」シリーズを展開しており、すでに日本郵便やベトナムポスト(※3)で活用されている。さらに、タイランドポスト(※4)との共同実証を開始し、タイでは今月「BENLY e:(ベンリィ イー)」の生産・販売開始を予定するなど、ビジネス用電動二輪車の海外展開を加速している。これらのモデルには、小口配送などのビジネスユースへの親和性が高く、航続距離や充電時間といった電動車普及の課題解決にもなる交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack(モバイルパワーパック)」を採用。
またパーソナルユースにおいても、2024年から2025年の間に2モデルを投入、アジア、欧州、日本で販売する予定となっている。将来に向けては市場環境や用途、技術進化も踏まえ、交換式バッテリー以外の選択肢も視野に入れ検討を進めている。
②コミューターEM(※5)・EB(※6)
現在、電動二輪車の世界市場(約5,000万台)の約9割以上をEM・EBが占めている。最大市場の中国では、日常のより手軽な移動手段として普及しており、Hondaは現地のサプライヤーインフラとものづくり体制を活用し、商品を展開している。今後、EM・EBの需要がグローバルに拡大することを見据え、よりコンパクトで求めやすい価格のEM・EBを、今年から2024年の間に、中国に加えアジア、欧州、日本に計5モデル投入する予定。
③FUN EV
Hondaは、コミューター領域のみならずFUN領域においても、積極的に電動化を進めていく。現在開発を進めているFUN EV向けプラットフォームを活用した大型モデルを、2024年から2025年の間に日本、米国、欧州に計3モデル投入予定。また、操る喜びを次世代につなげるキッズ向けモデルも投入する。
※3ベトナムの郵便事業会社、Vietnam Post Corporation
※4タイの郵便事業会社、Thailand Post Company Limited
※5Electric Moped(電動モペット)と呼ばれる、最高速度25km/h~50km/hのカテゴリー
※6Electric Bicycle(電動自転車)と呼ばれる、最高速度25km/h以下のカテゴリー。電動アシスト自転車は含まない
電動二輪車拡大を支える、高効率なものづくり展開
電動車の主要3部品(バッテリー、PCU、モーター)と組み合わせた電動二輪車用プラットフォームを開発、展開。電動車の基幹部品であるバッテリーについては、自社リソースを積極的に活用し、現在開発中の全固体電池の、二輪車への導入を目指す。
電動二輪車の利用をよりスムーズ&スマートに
充電インフラの整備と、バッテリーの規格共通化に向けた取り組み
電動車の普及には、充電インフラの整備やバッテリー規格の共通化が重要となるため、充電インフラ整備の一環として、バッテリーシェアリングの拡大に取り組んでいく。
①バッテリーシェアリングの拡大
・二輪の主要市場の一つであるインドネシアにおいて、モバイルパワーパックとその搭載車を活用したバッテリーシェアリングの運営を行う合弁会社を設立し、現在はバリ島でバッテリーシェアリングサービス事業を展開していく
・インドでは、電動三輪タクシー(リキシャ)向けバッテリーシェアリングサービス事業を今年中に開始予定。そのほかアジア各国において、バッテリーシェアリングの取り組みを計画
・日本では、今年4月にENEOSホールディングス株式会社と、国内の二輪メーカー4社(※7)にて、電動二輪車の共通仕様バッテリーのシェアリングサービス提供と、そのためのインフラ整備を目的とする株式会社Gachaco(ガチャコ)を設立。今秋には二輪車向けバッテリーシェアリングサービスを開始する予定となっている
②バッテリーの規格共通化
・日本ではJASO TP21003(※8)をベースに国内の二輪メーカー4社で共通仕様に合意した
・欧州ではバッテリーのコンソーシアム(※9)に参加、インドではパートナー企業とともに交換式バッテリーの規格共通化を推進している
※7Honda、カワサキモータース株式会社、スズキ株式会社、ヤマハ発動機株式会社
※8JASO公益社団法人 自動車技術会規格のテクニカルペーパー(TP)の21003「二輪電気自動車用交換式バッテリのガイドライン」
※9電動二輪車および小型電動モビリティの普及を目的とした、交換式バッテリーのコンソーシアム
「Swappable Batteries Motorcycle Consortium(SBMC)」
ソフトウェア領域の強化
電動車の付加価値を高めるため、従来のハード売り切り型主体のビジネスから、ハードとソフトウェアを融合した事業への変革を目指す。
ソフトウェア開発には、子会社であるDrivemode(ドライブモード)社(※10)と共同で取り組み、電動二輪車におけるコネクテッド領域の新価値創造を強化していく。具体的には、航続可能距離を踏まえた最適ルートや、充電スポットの案内、安全運転コーチングやアフターサービスの支援など、移動時間の質を持続的に豊かにするUX(ユーザーエクスペリエンス)を、2024年に発売予定のコミューターEVから順次提供していく予定。
将来的には、二輪事業に留まらず、さまざまなHonda製品が連鎖し領域を超えて繋がることで、より大きな価値を創出するコネクテッドプラットフォームの構築に取り組んでいく。
※10「すべての人の運転を、もっとスマートで安全に」を目指し、モビリティのUXを変革するソフトウェアの開発企業