トライアンフ、史上最多29モデルの新型バイクを発表 2026年春までプレビューイベント開催
英国を代表するモーターサイクルブランド、トライアンフが今後6ヶ月間で29モデルもの新型および改良モデルを発表する。これは、トライアンフの歴史と革新が融合した「前例なきシーズンローンチ」であり、バイク愛好者にとって注目すべき情報である。
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新製品発表の背景と成長戦略
この大規模な新モデル攻勢は、トライアンフが近年達成した目覚ましい成長に裏打ちされている。直近の決算年度(2024年7月〜2025年6月)では、世界で141,683台という過去最高の販売台数を記録し、2019年と比較して136%増という驚異的な伸びを示した。この成功は、世界68カ国、950拠点に広がるディーラーネットワークが支えている。トライアンフは、世界中のライダーに向けて最高品質基準で製造された、刺激的で革新的なバイクのラインナップを提供し続けることに注力しており、持続的な製品開発への大規模な投資が今回の大量発表へと繋がっている。
多様な新型バイクの魅力と特徴
今回発表される29モデルの中には、完全新型モデルから既存モデルの改良版まで多岐にわたる。トライアンフは新たなセグメントへ積極的に挑戦しており、その多様なラインナップはライダーのあらゆるニーズに応える。

若年層向け電動モーターサイクル「Triumph TXPシリーズ」
トライアンフ初の電動ユースバイクである「Triumph TXPシリーズ」は、若年層をターゲットに開発された。OSET製モーターを搭載し、次世代のライダーに新しいバイクの楽しさを提供する。拡張可能な電動性能、プレミアムデザイン、内蔵安全機能、そして独自の2in1モジュラー構造が特徴であり、軽量シャーシと先進的なライダーエルゴノミクスも備えている。
オフロードレースで培われた「TF 450-X」とその仲間たち
2023年のオフロードレース参戦でFIM MXGPやエンデューロGPでの優勝・表彰台獲得という実績を収めたトライアンフは、新型「TF 450-X」や「TF 250-X」といった競技用オフロードモデルを投入する。これらのモデルは世界最高峰の舞台で磨き上げられた本物の性能を誇り、2025年のスーパーモトクロスには4人のライダーで臨むなど、トライアンフのオフロード戦略は加速する一方である。
アジア市場を牽引する「TRシリーズ」
「Speed 400」や「Scrambler 400 X/XC」といった500cc未満の「TRシリーズ」は、トライアンフの成長戦略において重要な役割を担う。特にアジア市場における販売を加速させており、手の届きやすい価格帯でありながら、トライアンフらしい品質とスタイル、そしてパフォーマンスを兼ね備えている。これにより、これまで大型バイクのイメージが強かったトライアンフが、より多くのライダーにとって身近な存在となっている。
トライアンフの歴史とライダーへの提供価値
1902年設立のトライアンフ モーターサイクルズは、120年以上の長きにわたり英国最大のオートバイメーカーとして君臨し、その歴史は数々の伝説と革新に彩られている。モータースポーツの舞台では、1908年のマン島TTレースでの優勝から始まり、MotoGP™のMoto2™クラスへの独占的エンジンサプライヤーとして、またMXGP/MX2やスーパーモトクロスなど多岐にわたるカテゴリーで活躍している。特にFIM Moto2™世界選手権では、トライアンフの765cc 3気筒エンジンがクラスを再定義し、史上初の最高時速300km/h超えを記録した。2029年までの契約延長も決定しており、Moto2™におけるトライアンフの伝説は今後も続く。
トライアンフのラインナップは、その歴史と革新性を体現するように非常に多彩である。伝説の「Bonneville(ボンネビル)」ツインエンジンを搭載するモダンクラシックシリーズには「Bonneville Bobber」や「Scrambler 1200」が含まれる。ロードスターシリーズは「Trident 660」からハイパフォーマンスな「Speed Triple 1200 RS」まで、走りの楽しさを追求したモデルが揃う。アドベンチャーシリーズでは「Tiger Sport 660」から「Tiger 1200シリーズ」まで、あらゆるツーリングに対応するモデルが提供されており、2023年には「Tiger 1200 GT Explorer」が24時間バイクで走った最長距離(個人)のギネス世界記録™を樹立した。
プレビューイベント開催と最新情報の入手方法
トライアンフは、今回の発表後、世界中の販売店で2026年春までの期間、プレビューイベントを順次開催する予定である。このイベントでは、新型モデルのフルラインナップをいち早く体験できる貴重な機会が提供される。新車購入を検討しているライダーにとって、このイベントは重要な情報収集の場となる。
発表される29モデルの詳細はまだ多くがベールに包まれているため、いち早く情報をキャッチしたい場合は、トライアンフの公式サイトでメールマガジンに登録することが推奨される。公式サイトはhttps://www.triumphmotorcycles.jp/、メールマガジン登録はこちらからhttps://www.triumphmotorcycles.jp/first-to-know?sc_camp=0E093FB9B96C42E285EDEE89E5E8021Bである。「True Originals Never Settle(真のオリジナルは決して妥協しない)」、「Made to Upstage(脚光を浴びるために作られた)」といった新型車の発表コンセプトからは、トライアンフの並々ならぬ自信と情熱が伝わってくる。この冬から来春にかけて、トライアンフが巻き起こすバイクシーンの動向に注目である。

